失意泰然・得意淡然の徒然日記

フルマラソン完走目指して始めた練習のことや、食べたもの、読んで面白かった本、大好きな将棋のことなど取り留めなく書いていきます。

読書

『キャプテンの責務』リチャード・フィリップス

この本はアメリカ商船の船長の著者が、ソマリア沖でシージャックに遭遇したときのことを書いたものです。なぜ表紙にトム・ハンクスさんがと思ったら映画化もされていました。びっくしりしたのは、乗組員全員を海賊が掌握できていないこと。何となく素人っぽ…

『ラクして結果が出る仕事術』中山真敬

この本の著者は高校の先輩だということをつい最近知りました。なので1冊手にとってみた次第です。『たった 3秒のパソコン術』でベストセラーになり、以降も『たった3秒』シリーズを続々と出版。かなり売れているみたいです。便利な情報が山ほど網羅されてい…

『フィルターバブル』イーライ・パリサー

この本は3月中旬に購入しました。サクサクっと読むつもりでしたが、思いのほか時間がかかりました。ひとつは仕事が忙しかったのと通勤時間が短くなったこと。もうひとつは同じような内容が何度も出てきて、飽きてきていたことです。この手の本はいろんな話…

『リトル・シスター』レイモンド・チャンドラー

村上春樹さんの翻訳によるレイモンド・チャンドラーの長編の4作目はこの本。今まで読んだレイモンド・チャンドラーものの中では筋書きに寄り道や脱線が一番あるように感じました。また珍しくフィリップ・マーロウもぼやいていたりといつもと趣きの違う印象も…

『佐藤一斎「重職心得箇条」を読む』安岡正篤

異動先にずいぶん前の職場でお世話になった大先輩がいらっしゃいました。縁あってまた一緒に働くことになりましたが、その方からこの本をいただきました。この本は当時住友生命の社長の新井正明氏が、個人的に師事していた安岡正篤さんを会社に招いて、管理…

『街場の現代思想』内田樹

読み始めて何か昔に読んだことがあるなあと思い、後ろのほうを見てみたら、ミーツに連載と書いてありました。もうこの7、8年は購読していませんが、この本の内容が掲載されていた2003年頃は毎号欠かさずに買ってました。最近の内田樹さんの本はあまり熱心…

『巨船ベラス・レトラス』筒井康隆

筒井康隆さんの本は久しぶり。『七瀬ふたたび』以来かも。特にこの本と決めて読んだ訳ではないですが、最近書かれたものの中で何か読もうと思い手に取った次第ですが、饒舌な語りに筆運びにと、流石に文豪といった感じです。作中に筒井康隆さん自身が登場し…

『ピクサー 早すぎた天才たちの大逆転劇』デイヴィッド・A・プライス

この本はまあ言ってみればジャーナリストによるピクサーの非公式社史です。考えてみればトイ・ストーリーに始まりピクサーの作品はほとんど見てましたが、最初の映画が上映されるまでの間にこんなに長い時間がかかったのと、ルーカス、スティーブ・ジョブズ…

『無敵の仕事術』加藤崇

本屋を何日かブラブラしていて結局手に取った次第です。その理由は、共感を軸にした以下の6つの仕組みを紹介してたからですが、具体的には以下のとおりです。1.Encounter リアルな現場に身を置き、全身でショックを受ける2.Empathize 真面目な人間に共感し…

『さよなら、愛しい人』レイモンド・チャンドラー

村上春樹さんによるレイモンド・チャンドラーの長編の翻訳を読むのはこれで3作目です。この本は『大いなる眠り』の次に書かれた作品で、あとがきにもありましたが、フィリップ・マーロウが実に若々しいです。無茶はするし、挑発的な言葉遣いで相手を怒らせる…

『知識創造企業』野中郁次郎、竹内弘高

会社の本棚にあったので、久しぶりに再読しました。17年前に大学院に通っていて、その頃読みましたが、この本に書かれている知識創造スパイラルのモデル、すなわち表出化→連結化→内面化→共同化はものすごく流行りましたね。会社の若手のレポート発表のスライ…

『幽霊たち』ポール・オースター

不思議な味わいのある小説でした。小説といっても120頁くらいの話なので短編と中編の間くらいの分量でした。私立探偵がある人物を見張る依頼を受けてという内容ですが、途中から見張っているのか見張られているのかわからなくなって…という話です。ひとこと…

『代表質問』柴田元幸

この本は翻訳家で有名な柴田元幸さんの作家へのインタビュー集です。レイモンドカーヴァーの奥さんやパリー・ユアグロー、内田樹さん、はては村上春樹さんも出てきます。作家のインタビューものって結構好きなんですが、インタビューの時期がいろいろで、村…

『ユーラシアの東西』杉山正明

いうまでもなく歴史のジャンルの本です。たまたま会社な置いてあったので手にとって読んでみた次第です。学生時代にあまり歴史の勉強をしていなかったので、基礎的な知識がないのが辛いところですが、物事を考えるときの視点についていろんな示唆が得られる…

『サーバントリーダシップ入門』池田守男、金井壽宏

金井壽宏さんの著作でときどき紹介されていたサーバントリーダシップですが、会社の本棚にこの本があったので読んでみました。池田守男さんといえば、資生堂で生涯一秘書を掲げて5人の社長に仕え、自身も社長になられました。社長就任後には店頭起点という考…

『ニコチン・ウォーズ』クリストファー・バックリー

この本は先日読んだ新書で紹介されていましたが、ものすごく面白かったです。タバコ産業のスポークスマンっていう職業は大変難しいし、そもそもやりがいがあるのかどうか考えてしまいそうですが、主人公は持ち前の頭の回転のよさと機転の利く話術でタバコ産…

ジョジョリオン 12巻

そろそろ刊行かなぁとネット検索していたら、ちょうど先週末でした、ジョジョリオンの12巻。鳩ちゃんのボーイフレンドとありますが、読んだらすぐにブックオフに売りに行くし、珍しく話が展開しているので、イマイチ内容がよくわかず…(笑)。とはいえ、ようや…

『戦う頭脳』羽生善治

先日、王将戦の大盤解説会の帰りにこの本を買いました。昨年ムック版で刊行された本の文庫化です。インタビューや古い記事などがいろいろありましたが、羽生さんて不思議な人です。饒舌なのにどこか捕らえどころのない感じで。将棋界の第一人者は実に奥深い…

『シークレット・レース』タイラー・ハミルトン、ダニエル・コイル

自転車レースの最高峰のレース、ツール・ド・フランスで活躍した一流選手のドーピング告白本です。この本はタイラー・ハミルトンがダニエル・コイルによる長時間にわたるインタビューをもとに、タイラーの一人称の語りという体裁をとっています。レースの状…

『大いなる眠り』レイモンド・チャンドラー

私立探偵フィリップ・マーロウものの記念すべき第1作目の作品。マーロウが若々しくて、少々荒っぽい印象もありますが、格好いいです。セリフ廻しもいいし、すごく楽しめました。レイモンド・チャンドラーさんは50歳台で長編作品を書き始めてます。遅咲きです…

『知の逆転』吉成真由美編

これはインタヴュー集なのですが、なんせ豪華ラインナップです。ジャレド・ダイアモンドノーム・チョムスキーオリバー・サックスマービン・ミンスキートム・レイトンジェームズ・ワトソンなかでも興味を惹かれたのはトム・レイトン。彼はアカマイの現CEOで創…

『世紀の空売り』マイケル・ルイス

アメリカのサブプライムローンに端を発する金融危機の際に、暴落(ショート)する方に賭けて一財産を築いた少数の人たちの物語です。金融商品の中身を売る方も格付会社も誰もわかっていないということが本当にあるんでしょうか。ほとんどの人が浮かれていると…

『ビジネスで失敗する人の10の法則』ドナルド・R・キーオ

何よりもこのタイトルがいいですね。普通は成功する法則としたいですよね。この著者は80年代にコカ・コーラ社の社長だった方で、CEOのゴイズエタ氏とともに同社の業績を大きく向上させた立役者ですが、いちばん有名な話はコカ・コーラの味を変えて大失敗した…

『佐藤可士和の超整理術』佐藤可士和

この前、KIRINの佐藤章さんの著作を読んでいたら、佐藤可士和さんとの対談が載っていて、その中で一緒に仕事をしたことが紹介されていました。また、私ごとですが昨年ふるさと納税で今治タオルを入手して気持ちよく毎日使っているのですが、そのブランディン…

『宇宙は何でできているのか』村山斉

理系の本は久しぶりに読みました。かなり面白かったのだけど、どこまで解っているのか全然自信がないのは残念です。実は高校生のときに大学では理学部に進学して素粒子物理学の研究しようと思っていました。当時は物質は何からできているのかにすごく興味が…

『コーチングが組織を活かす』西澤正昭

会社の本棚にあった本。そう言えば一時期、コーチングというワードが流行ったよなあと思い出しました。もう10年くらいになるんですね。この本にはコーチングの内容よりも、日産がどのようにしてV字回復していったのかに多くのページを割いています。ゴーンさ…

『イエメンで鮭釣りを』ポール・トーディ

タイトルからして、読む前からワクワクしてました。研究一筋の真面目な水産学者のものにイエメンの富豪からイエメンで鮭釣りをするための協力依頼が来るところから物語は始まります。もちろん、けんもほろろに断るのだけど、首相官邸が票集めのネタに興味を…

『不格好経営』南場智子

モバゲーはやらないし、DeNAのことも全然知らなかったですが、たまたま読もうと思って、ブックオフで購入しましたが、もう一気に読んでしまいました。とにかく猛烈に走り続けてきたドライブ感がものすごく伝わってきました。あと何だかんだいっても、事業内…

『なぜ3人いると噂が広まるのか』増田直紀

ネットワークに関する本を読んでみたくなり、ネットで調べてこの著者を知りました。ネットワーク理論に触れているものの、わかりやすく書くことを意識しているのか、学術的な記載を極力避けた内容でした。ふーんということもあるし、ピンと来ないところもあ…

ヒットを生み出す最強チーム術』佐藤章

NHKのプロフェッショナルのスペシャル版を正月休みに見ていて、佐藤章さんのことを知りました。この本は7年くらい前に出された本ですが、佐藤さんの仕事の仕方や、エネルギッシュな感じが文面からも伝わってきました。また、営業から商品開発、関連会社への…