この本は、昭和36年から53年にかけて学生向けに講義をし、その後で生徒から質問を受けそれに答えたものを文字にしたものです。
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小林秀雄さんの文章はわかったようなわからないような難しい内容ですが、文章の調子が良くて非常に味わい深い印象があります、と書けば小林秀雄さんにもっぺん読み直しと叱られそうですが。
本書の中で、本居宣長が考えるということをかむかふと読み、自分が身をもって相手と交わると説明しているところにとても感銘を受けました。考えることは相手と交わること、それくらい対象と付き合うことだと。