マヌエル・プイグは『蜘蛛女のキス』でめちゃくちゃ感動してから大ファンになり、翻訳されたものを順次買っていってましたが、それももう20年くらい前のことです。
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残念ながら90年代に亡くなられてしまい、もう新作は読めないと思い、楽しみは後にとっておこうと積ん読状態でしたが、ようやく読了しました。
主人公はなんと80代の姉妹。会話中心、手紙のやり取りや調書を織り交ぜるなどプイグならではの独特なスタイルで、どことなく死の影が感じられながらも、いろんなことを乗り越えて生きていく主人公の姿に、まだまだ自分も老け込んでいる場合じゃないと猛省しました。
ずいぶん読むのを後回しにしてましたが、私もようやくこの本を読める歳になったということに感慨深いものがあります。