タイトルと装丁に惹かれて古本屋さんで手に取り、本日読了。700頁近くの大作でした。
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内容は国家を転覆させようとする大掛かりな陰謀を、国家機関に属する訓練された優秀な女性とこれまた優秀で若い大学教授のふたりが協力しあって阻止するというもので、映画の原作を読んでいるようなスピード感でグイグイ話に引き込まれてしまいました。
もちろんふたりは互いに惹かれあってというわかりやすい展開にはなるのですが、政治や歴史に詳しくないと作れないような話で、作者の方は相当博識であることをうかがわせます。
ところで表題はヘーゲルの著作の中にある言葉ですが、実は以前の職場の活動方針の説明会の時に当時の上司がこの言葉を引用したので、とても記憶に残っていました。
この言葉の意味は何だろうとネットで調べたりしたのですが、正しく理解しているとは到底思えないレベルです。そして、どうしてこの言葉を民間企業の活動方針の中で上司が持ち出てきたのか、今でももうひとつ理解できていないので、この言葉については今後も折に触れて考えることになりそうです。