失意泰然・得意淡然の徒然日記

フルマラソン完走目指して始めた練習のことや、食べたもの、読んで面白かった本、大好きな将棋のことなど取り留めなく書いていきます。

再読『色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年』村上春樹。今年のちょうど110作品目になります。

つい最近『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』という本を読んで、いたく感動したので、そういえばこの本にもタイトルに巡礼という言葉が入っていたなと思い、久しぶりに再読しました。
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大まかな話の流れはもちろん覚えていたけど、細かい部分は結構忘れていました。正直にいうと、何となく消化不良な感じがする読後感で、再読した今回もイマイチ物語の中に入っていけませんでした。

だけど、よくこんな若い人の心の動きや震えのようなものを、失礼ながら60歳過ぎの作家が書けるなあと感心してしまいます。村上春樹さんは毎日ランニングをして体力の維持されてますが、体力がないと書けない種類の小説ですね。

あと、巡礼という言葉にはどこかしら惹かれる響きがあります。中年になってそれなりに年月を重ねてきたからでしょうか。謎ですが…。