2015-11-27 『チェルノブイリの祈り』スベトラーナ・アレクシエービッチ 読書 本年にノーベル文学賞受賞者の代表作です。チェルノブイリ原発事故の被害者の声を丹念に拾ったドキュメンタリーと簡単に言ってしまうにはあまりにも重たい内容でした。事故そのものよりも、事故によってどういう風に人生や考え方が変わってしまったのかを重層的に浮き彫りにしていきます。内容の重さに途中で読むのが辛くなってきましたが、読了しました。日本人はフクシマにどう向き合っていくのかということを問われているような気がしました。あまり報道されなくなりましたが、フクシマの原発事故の解決される日は決してこないということに愕然とします。