2016-03-28 『さよなら、愛しい人』レイモンド・チャンドラー 読書 村上春樹さんによるレイモンド・チャンドラーの長編の翻訳を読むのはこれで3作目です。この本は『大いなる眠り』の次に書かれた作品で、あとがきにもありましたが、フィリップ・マーロウが実に若々しいです。無茶はするし、挑発的な言葉遣いで相手を怒らせるし…わたしだったらもう5回くらい死んでます(笑)。だけど、セリフ回しがほんと格好いいですね。あと好きな女性に裏切られるマロイの可哀想なこと。マーロウが何故かこの大男のことを気に入っているのも何となくわかるような気がします。レイモンド・チャンドラーさんの本は面白いし、村上春樹さんの訳もいいしで、他の作品もぼちぼち読もうと思います。