2016-04-17 『リトル・シスター』レイモンド・チャンドラー 読書 村上春樹さんの翻訳によるレイモンド・チャンドラーの長編の4作目はこの本。今まで読んだレイモンド・チャンドラーものの中では筋書きに寄り道や脱線が一番あるように感じました。また珍しくフィリップ・マーロウもぼやいていたりといつもと趣きの違う印象も受けましたが、その緩いところが個人的にはグッときて、とても面白くまた楽しんで読めました。後書きに、レイモンド・チャンドラーさんは出版社にこの本の内容を「まずい文章と、まずい構成で書かれた75000字のおちゃらけ」と送ったとありましたが、そんなに言うほど悪くないと思いますけど。確かに粗筋を説明するのは非常に難しい話ですが…。