この本は、古本屋に立ち寄ったときに、ふいに目に飛び込んできたので、懐かしいなと思って手に取った次第です。既読かもしれませんが、だんだんわからなくなってます。
もちろんレヴィ=ストロースは出てきますし、贈与と反対給付義務という枠組みでメディアを論じていて、どこまで理解できているのか、甚だ心許ないですが、いつものことながらはっとするような内容でとても刺激的な読者体験でした。
一番最後に、Sauve qui peutという言葉が紹介されていましたが、これは船が難破したり前線が崩壊したときに、船長や指揮官が最後に宣言する言葉とのこと。
「生き延びられるものは生き延びよ」という意味だそうですが、何だかこのことばがとても気に入りました。