一時はテレビで見ない日はないくらいに活躍されていた流通ジャーナリストの金子哲雄さんが亡くなられたのは2012年の10月。月日が経つのは早いですね。
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この本は、亡くなられる2ヶ月前くらいに出版を決めて、肺カルチノイドと診断された頃からまさに亡くなられる寸前の心境までが綴られています。終活も見事で、奥様への深い愛情やふたりの絆の強さが感じられて、読んでいてグッとくるものがあります。
終末治療の在り方や癌治療の辛さ、相続問題など、いろいろと考えさせられる内容に言及されていますが、とにかくこの人にとっては仕事に没頭することが生きる糧になっていたことが強く伝わってきます。
こんな風に完全に生き抜くことはなかなかできないんじゃないかと思います。あっぱれです。