失意泰然・得意淡然の徒然日記

フルマラソン完走目指して始めた練習のことや、食べたもの、読んで面白かった本、大好きな将棋のことなど取り留めなく書いていきます。

『卵をめぐる祖父の戦争』デイヴィッド・ベニオフ

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多分半年くらい前に古本屋で手に入れて、しばらく積んだままにしていましたが、本日読了。

買った時も変なタイトルの本だなと思ったくらいで、いつか読もうくらいに思ってました。整理をしていたらたまたま目に入ったので、あまり予備知識もなく読み始めたところ、あっという間に物語に引きずりこまれ、そのままズンズンと読んでしまいました。

あらすじは、第二次世界大戦のドイツ軍に包囲されたレニングラードが舞台で、主人公が卵を1ダース探してくるように命令されて…という不思議な設定でしたが、うーん、めちゃくちゃ面白かった。

一言では到底説明できないんですが、月並みな言葉を連ねると、戦争の悲惨さや愚かさを思いっきり浮き彫りにし、そんな極限の状況下で育まれる友情、そして極限状況にも関わらずバカバカしい下ネタの数々、切ないくらいに激しい恋心…。

ラストのセリフは思わずニヤッとしてしまいました。そうきたか〜と、最初の方の内容をさっと読み返してまたニヤッと…。

まだしばらくの間、心地よい余韻に浸っていられそうです。