90年代後半から義父の経営する松井証券に入社し、ネット証券として様々な革新的なサービスを打ち出してきた松井社長の著作。ちょうど10年くらい前に刊行されて当時すぐに購入しましたが、久しぶりに再読しました。
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これからは自由に顧客の立場で物事を考えられる社員でなければダメで、極論すれば会社にとっていちばん損をする方法を考えられなければダメとか、給料貰って働くのではなく働いて給料を貰えとか、小気味よい文言にしびれました。
人事は好き嫌いで決めるというのも誤解を招きそうだが実に考え抜かれた制度だし、経営者は捨てる決断ができなければならないとか、松井社長は規制概念や常識とされるものにとらわれず、常に経営を考え続けている方であることがよくわかりました。
これでいいとか今が一番だと思ったときはもう下降線です。言うは易く行うは難しですが、自由競争の世界で生き抜くためには念頭に置いてなければならないですね。それにしても坐忘というのはいい言葉だなぁ。