長らく読みたいと思ってました、この本。
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さあーっと読めましたが、なかなか味わいがありまた奥行きのある本でした。キャッシングの督促業務なんて想像するだけで大変そうな仕事です。実際に著者の周りの人たちも次々に辞めていきます。著者自身も半年で10キロ痩せたり体調もすぐれなくなったりと、辛い目にあっています。そんな中で、どのようなことを考えてシンドイ状況をくぐり抜けてきたかについて、飾りなく書かれていました。
今年度から息子ほど年の離れた新人や若手を直接指導する立場になって、どうして一人前になってもらうかということをよく考えるようになりましたが、いろんな気づきがありました。本の最後の方で「思わぬ部署に配属されてみるのも、自分の不得意な分野でもがいてみるのも、意外な化学反応につながることがあるかもしれない」ありましたが、これが著者の達した境地であり、素晴らしいと思いました。
あとがきに、この本は統合失調症で引きこもっている弟さんにも向けて書かれたとあり、ジーンときました。著者も望んでいますが、いつの日か弟さんも外に出て仕事ができるようになればいいですね。