失意泰然・得意淡然の徒然日記

フルマラソン完走目指して始めた練習のことや、食べたもの、読んで面白かった本、大好きな将棋のことなど取り留めなく書いていきます。

読書

『支配者』C.J.サンソム

チューダー王朝弁護士シャードレイクものの3作目。翻訳されているのはこの作品までなので、寂しい気分です。 史実とフィクションを織り交ぜて、こんなに面白い物語をよく考えるなあと感心しますが、なかなか良くできたシリーズですね。

『暗き炎』C.J.サンソム

チューダー王朝弁護士シャードレイクものの第2作目。 またまたトマス・クロムウェルの命を受けてシャードレイクがロンドン内を文字どおり走り回ります。いい相棒もできて次回以降の作品も楽しみです。 しかし、筆運びが上手いなあとつくづく感心。

『チューダー王朝弁護士シャードレイク』C.J.サンソム

ヒラリー・マンテルさんの『ウルフホール』をいつか読もうと思っていたところ、同じ時代の物語である本書を知り、早速読んでみました。 久しぶりに物語の中に楽しく入り込めました、と言っても重たい話でしたけど。シリーズものなのでしばらく楽しめそうです…

『プラチナタウン』楡周平

会社の先輩に勧められて読みました。 大手商社の部長があるきっかけで地元の町長になり、巨大な負債を抱える自治体の再生に取り組む物語です。 この本をきっかけにccrcという言葉を知りました。また三菱総研がプラチナ社会という考えを提示してこれからの高…

『ミステリアス・ショーケース』デイヴィッド・ゴードンほか

早川書房が推しているミステリー作家の短編集です。 最近読んだ作家がたくさん入ってましたが、結構読んだなあと改めて実感…

『ねじれた文字、ねじれた路』トム・フランクリン

この本は…タイトルとジャケ買いです。 少年時代に友人だった白人と黒人のふたりが、ある事件をきっかけに関係を断絶するも、再び関係を持つことになって…という話です。 主人公のひとりが過去を清算することができたように描かれていますが、そんなこと今頃…

『もう年はとれない』ダニエル・フリードマン

タイトル買いです。 主人公はなんと88歳、元刑事です。ナチスの親衛隊の幹部を追いかけて…と少し荒唐無稽な内容ですが、まあそれなりには面白かったです。

『罪悪』フェルディナント・フォン・シーラッハ

この人の作品は『犯罪』に続いて2作目です。 弁護士でもある著者の感情を抑えた筆致で、いろんな出来事を淡々と描写していきますが、もちろん明るい内容ではなく、暗くて陰鬱なものです。 ドイツ人作家の翻訳ものって、この手の作品が多いなあ。ドイツ人作家…

『マルタの鷹』ダシール・ハメット

村上春樹さんが翻訳しているレイモンド・チャンドラーものを楽しく読んでますが、ハードボイルドといえば、これも外せないですね。 大学生の頃に、名画座でハンフリー・ボガード主演の同作品を見ましたが、みんな何を考えているのかよくわからない感じで、た…

『ミスター・メルセデス』スティーヴン・キング

スティーヴン・キングがホラー要素のない小説を出してくれました。 退職した優秀な警察官が主人公と大量殺人犯との対決を描いた話ですが、とても良かったです。 あとがきによると、三部作の1作目だったようで、あと2作も読めるのは嬉しいですね。 それにして…

『沈まぬ太陽⑤』山崎豊子

ついに最終巻、読了しました。 国民航空の腐敗しきった姿勢とそれを食い物にしている官僚に議員たち。フィクションですが、相当事実に迫っているような印象すら受けました。 夏の楽しい読書週間になりました。

『沈まぬ太陽④』山崎豊子

週末に4巻まで読了しました。 国民航空の再建のため、首相主導で会長を外部から連れてきます。そのときに暗躍したのが…と、実在の人物が頭に浮かんできて、フィクションと思えないです。 さあ泣いても笑ってもあと一冊です。

『沈まぬ太陽③』山崎豊子

3巻は御巣鷹山篇でした。 学生時代でちょうど田舎に帰省していたときに、ニュースで知りましたが、ものすごくインパクトのある事故で、やっぱり飛行機は怖いなあと思った記憶があります。 このところ暑さのせいか集中してなかなか本が読めなかったのですが、…

『沈まぬ太陽②』山崎豊子

読み出すとなかなかやめられなくなってしまいました。 10年近く不当な海外勤務を強いられて主人公がようやく帰国するところまでです。さあ早く次の巻を読まなくちゃ。

『沈まぬ太陽①』山崎豊子

最近、本が読めなくなってきました。買って積ん読状態になっている本の中から、こんな時期にも読めそうな本と思い、山崎豊子さんの沈まぬ太陽を手に取りました。 昔から読みたかったので楽しめました。あと4冊も楽しめそうです。

『シスターズ・ブラザーズ』パトリック・デウィット

ときは1851年、アメリカ西部の話です。殺し屋の兄弟の珍道中っていうと少し違うかもしれないですか、ワルが主人公の話なのに、とても楽しく読めました。

『あなたに不利な証拠として』ローリー・リン・ドラモンド

この本は古本屋さんでジャケ買いしたものです。 女性の現役警察官を主人公にした短編集です。抑えた感じの文体で、上手いなあと思いながら読みましたが、結構重たい話が多くて、疲れちゃいました。 数ヶ月前に買ったんですが、そのときはこの本のような気分…

ジョジョリオン13巻

いい歳してコミックス買ってます。 しばらく間があくから話を思い出すのに時間がかかりますが、毎回これからというところで次巻っていう感じです。 ジョジョシリーズは初めから読んでいますが、ずいぶんと遠くまでやってきたなあと感慨深いものがあります。

『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』森岡毅

森岡さんの本は2作目です。 少し前に読んだ1作目の『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』の方が正直インパクトがありましたが、この本はこれから社会に出る人や学生に特に読んで欲しいような内容だからでしょうか。 学生の時には楽して給…

『ジョイランド』スティーヴン・キング

先日スティーヴン・キングさんの新刊がいきなり文庫で刊行され、早速購入して読みました。 ホラー色はほとんどなくサスペンスでもない内容。ほろ苦い青春ものでしたが、味わいのある作品でした。主人公が40年前の出来事を振り返るという形ですが、相変わらず…

『ボルベール』ペドロ・アルモドバル

これも古本屋さんでのジャケ買いシリーズでしたが、映画監督のペドロ・アルモドバルさんが小説も?と興味が湧いて買いました。 確かに映画を見ているようなスピーディな展開の小説で、さーっと読めてしまいました。ペネロペ・クルスはやっぱり魅力ありますね…

『アルゴ』アントニオ・メンデス

1978年11月、イランのアメリカ大使館占拠事件後に、6名のアメリカ人の極秘出国劇の舞台裏を明らかにしたノンフィクションです。ついジャケ買いしてしまいました。 それほど臨場感が伝わってこなかったのですが、最近はテロが頻発して物騒な世の中になってし…

『ブルー・オーシャン戦略を読む』安部義彦

久しぶりにビジネス本でも。 この本は会社の書庫にあった本です。ブルー・オーシャン戦略という言葉が出てきて10年くらいになります。それほどメジャーな戦略にはなっていない印象ですが、どうなんでしょうか。 この本は、新書なのにわかりやすくまとめてい…

ワンピース82巻

明日発売なのにコンビニレジの前に山積みしていました。 週間ジャンプはもう20年くらい買ってないのでもっぱらコミックスで読んでますが、ワンピースはハンコックのあたりからなので、かれこれ30巻くらい買ってます。 例によって新たな登場人物も出てきて話…

『シンプル・プラン』スコット・スミス

ふいに多額のお金を手に入れてしまったら…という話ですが、欲にかられると誰でもこうなってしまうんでしょうか。 さらっと読めましたが、うーんと唸ってしまいました。やはり宝くじには当たらない方がいいんだろうか(笑)

『匿名原稿』スティーヴン・グリーンリーフ

久しぶりの読書です。 少しずつ読んでましたが、ラスト100頁は一息に。でないといつまでかかるやらです、ほんと。 探偵小説ですが、読書好きの人向けに書かれてあるような感じの本でした。そこが好みの分かれるところかも。

『会社の中はジレンマだらけ』本間浩輔 中原淳

中原さんの著作は何冊か読んでいるので、こういう新書が刊行されるとついつい手に取ってしまいます。 本著はヤフーの人事担当役員の本間浩輔さんとの対談形式ですが、読みやすかった割に読了するのに思いの外時間がかかってしまいました。 仕事でクタクタな…

ハンターハンター33巻

久しぶりの発売ですが、新大陸編が始まりますね。キメラアント編が終わって、ゴンを救う話があったところは覚えてましたが、しばらく時間が経っているので、話の流れを忘れてしまってます…。面白かったですが、文字が多くて読み終わるのに、ものすごく時間が…

『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』村上春樹・柴田元幸

『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の読後感がなんというか後に残る感じでしたので、こちらの本も読んでみました。まさに副読本といった内容でしたが、ひとつの本を題材にここまで深く語り合うのって、ある意味とても幸せなことですね。読んでいて羨ましくな…

『キャッチー・イン・ザ・ライ』J.D.サリンジャー

再読のはずなのに、全く話のあらすじを忘れていました。最初は読み進むのに苦労しましたが、ホールデン君に慣れてくるに従ってどんどん読みやすくなっていきました。いい本は時代を超えて新訳にして後世に残していくべきですね。村上春樹さんに感謝です。と…