先日古本屋に行って、購入したこの本を読了。普段は外国作家のところばかり立ち寄るのですが、ふうーっと誘われるように今回は日本人作家の書棚にも行ったところ、目についた次第です。
この本は新刊で発売されたときに買ってすぐに読んで、文庫本も新刊で出てすぐに読んだけれど、もう随分昔のことでタイトルは覚えているのもあったけど(品川猿とか)、細かなところはすっかり忘れていたので、また再読しても楽しく読めました。
ある短編のどこかにもこの文字があったけど、全作品に共通しているのは『受容』。どんなひどいことがあっても誰か自分以外の人にはなれない、良いことも不幸なことも含めてみんな自分自身としてしか生きられない、今回はそんなことを感じながら読みました。
ノルウェーのピアニスト、大好きなアンスネスの奏でるグリーグとシューマンのピアノ協奏曲を聴きながら、日曜日の午後のひととき、とても心地よい時間を過ごせました。