『報復』ジリアン・ホフマン

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原題は『Retribution』。あとがきにも原題について、ただの復讐よりももう少し深い意味合いがあるのではないかと言及されてましが、わたしも同感で、単なる勧善懲悪的なストーリーでないということを作者がタイトルにもこめているように感じました。同時にレイプ犯罪や精神異常的な犯罪のやるせなさや救いのなさも。

著者自身が検事補としての経験もあり、この作品の中にある裁判のやりとりなどはやっぱりというかさすが上手く描けているなぁと思いました。わたしはスコット・トゥローの著作が大好きで法廷ものにはうるさいつもりですが、この本の装丁がもう一つ気に入らなかったので、たいして期待せずに読み始めましたんですが、グイグイと引きずり込まれるように一気に読んでしまいました。

実はこの話の続きの本をブックオ◯の100円コーナーで安く手に入れているので、また近いうちに読もうと思います。