超おすすめ『トム・ゴードンに恋した少女』スティーヴン・キング

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キングは大好きな作家のひとりで、今年は『シャイニング』の続編が刊行予定なのがとても楽しみです。この本はキングにしては中篇くらいの長さの物語ですが、いやぁーめちゃくちゃ感動しました。

9歳の少女が家族3人で日帰りのハイキングに出かけて、ちょっとしたことから少女がひとりはぐれてしまい、森の中をさまよううちにどんどん森の奥深くに進んでしまい、はたして生きて森の中から抜け出せるのか、というシンプルなストーリーで、登場人物もほとんど少女ひとりなのに、こんなに感動させられるとは…。

少女の支えになったのは大リーグ、レッドソックスの絶対的守護神のトム・ゴードン。抑えの切り札のゴードンに自身をなぞらえて、自分も森の中から出て試合に勝つんだという諦めない行動にジーンときました。

物語の一番ラストのシーンのところで、思わず目頭が熱くなり…ちょうど帰宅中の通勤電車の中で読んでいたけど、周りも気にならず、わたしも思わず天に向かって指差ししたくなりました。

この本は文句なしに超おすすめです。