1950年代にニューヨークのジャズシーンを中心に活躍した著者による自伝的なエッセイ集のような作品。
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とにかく記憶力がすごいのと交遊範囲が広いのとで、いろんな逸話が出てきます。またユーモアあふれる内容で、ところどころで吹き出したり、ニヤッとしてしまいました。
ペニーグッドマンのくだりは特に秀逸。ソ連への演奏旅行ではグッドマンの辛辣な振る舞いからメンバーからの集団離反にあうのですが、ワルシャワへの演奏に行きたくないメンバーが、なんでもいいから米国に帰国するための口実の電報を送るように指示したら、家族から送られてきたのが
スグキコクセヨ。イヌシンダ、ネコシンダ、ミンナシンダ。
全編こんな感じでオチが付いている話が多かったです。有名どころのジャズメンしかわからなかったですが、ジャズ好きな人にはたまらんでしょうね。