失意泰然・得意淡然の徒然日記

フルマラソン完走目指して始めた練習のことや、食べたもの、読んで面白かった本、大好きな将棋のことなど取り留めなく書いていきます。

読書

『鈴木さんにもわかるネットの未来』川上量生

川上量生さんのことは、電王戦をニコニコ動画が放送してくれたことがきっかけで知るようになりました。その川上さんが本を出しているのを知って、どんな人なのか興味があり、読んでみました。柔和な表情で、物腰の柔らかい感じの良い人だなぁという印象だっ…

『街場のメディア論』内田樹

一時期貪るように読んでた内田樹さん。本の出版ペースも尋常じゃなかったので、あれやこれやら読んだように思います。この本は、古本屋に立ち寄ったときに、ふいに目に飛び込んできたので、懐かしいなと思って手に取った次第です。既読かもしれませんが、だ…

『SWAY あなたはなぜ値札にダマされるのか?』オリ・ブラフマン、ロム・ブラフマン

蔵書の整理をしていたらこんな本を買っていました。どうやら2年ほど前にアマゾンの古本で購入したようです。多分、ダニエル・カーネマンの著作を読んで、行動心理学に興味を持ったんだと思いますが、多分このたび初めて読みました。軽い感じの書きぶりですが…

『プロ棋士の思考術 大局観と判断力』依田紀基

トップ囲碁棋士の依田さんの著作は前から読んでみたいと思っていました。素直な語り口で率直に人生を振り返っているのに驚きました。だって、酒に賭け事に女になんて書いてあるんですよ。賭け事も麻雀にバカラに、しかも1000万円損してとかそんなことまで書…

『日本で最も人材を育成する会社のテキスト』酒井穣

部下が人材育成に関するレポートを作成しているので、アドバイスの参考になればと思い手に取りました。狙っていた内容とは少し路線が違ってましたが、育成に関連するトピックをいろんな角度から紹介されてあり、頭の中の整理には役立ちました。個人的には、…

『ゴーン道場』カルロス・ゴーン

久しぶりにカルロス・ゴーンさん。インタビューを本にしたような内容ですが、ゴーンさんの言葉は簡潔で力強い。たとえば以下のような感じです。・新人は第一に与えられた仕事について学び、第二に企業文化を学ぶこと。・すべての開発の歴史は交流と組み合わ…

『日本の難点』宮台真司

社会学者の宮台さん。援助交際に関する本を以前読んだことがありましたが、久しぶりに読んでみました。うーん、やっぱり難しいですね。一言で感想を言うのは無理ですが、面白いと思ったのは、オバマ大統領はキメラという言説。ここはなるほどなぁと思いまし…

『朝令暮改の発想』鈴木敏文

鈴木さんの著作は昔から折りに触れて読んできました。この方の凄さは、変化に対応し続けていること。変な言い方ですが、変化対応そのものが基本の徹底となっていることです。また、顧客の移ろいやすいニーズをしっかりと把握していることです。著作にも触れ…

『こころを動かすマーケティング』魚谷雅彦

何気に古本屋で手に取り購入した本ですが、かなりの掘り出し物でした。94年にヘッドハンティングでコカ・コーラ社に入り、マーケティング部門の責任者となった著書が、その後、ジョージアブランドの復活や爽健美茶のブランディングなどに携わっていく中で、…

『契約』ラーシュ・ケプレル

前作『催眠』から間をあけずに2作目を読了。もともと純文学で実力のあるふたりの合作なので、ストーリー展開も面白いし、まずまず楽しめました。1作目は古本屋でよく見かけるので、そこそこ売れたように思いますが、本作はあまり見かけないのでそんなに売れ…

『たねやの心』山本徳次

仮にたねやは知らなくても、クラブハリエのバウムクーヘンなら知っている人は多いのでは。そのお店のCEOの方が本を出していることを知って、早速読んでみました。真摯に商いに取り組み、お客さま視点でさらに社会への貢献も意識している方の言葉はやはり重み…

『銀翼のイカロス』池井戸潤

言わずと知れた半沢直樹シリーズの第4弾。前作に引き続いて一気に読了しました。JAL再建と民主党政権発足を想定させるような筋立てでしたが、今回も半沢直樹が痛快に活躍します。ほんとサラリーマンのおとぎ話ですが、読ませる内容でした。

『ロスジェネの逆襲』池井戸潤

言わずと知れた半沢直樹シリーズの第3弾です。まえから読みたかったのですが、ようやく購入して一気に読了しました。全2作と同様、胸のすくような展開ですが、まあ実際にこんなことのできるサラリーマンはなかなかいないんでしょうね。さあ、もう一作残って…

『決定力を鍛える』ガルリ・カスパロフ

カスパロフさんについては、ずいぶん昔にIBMのスーパーパソコンが世界チャンピオンのカスパロフさんに勝利したとか、最近では将棋の名人の羽生さんとチェスをしたとかで、気になっていました。著作があるのを知って読んでみた次第ですが、なかなか読み応えの…

『火星の人』アンディ・ウィアー

最初に知ったのはTVのCM。マット・デイモンが宇宙服を着て火星でサバイバルしている映像を観て、原作も読んでみようと思った次第です。ものすごく面白かった。かなり絶望的な状況にもかかわらず、主人公がそれこそ機略縦横に知恵を働かせて、生き抜いていき…

『巨象も踊る』再読。ルイス・ガースナー

初読は刊行直後なので13年くらい前になります。当時は期待したほどではなかったような読後感だったのですが、今回はもうめちゃくちゃ感動しました。何よりもガースナーさんの経営者としてのプロフェッショナルぶりがすごかったです。それでいてハートがぐい…

『ミレニアム4』ダヴィド・ラーゲンクランツ

スティーグ・ラーソンが亡くなったので、もうミレニアムは読めないと残念に思っていましたが、作者が変わって復活しました。もう少し楽しみは取っておこうと思っていたのですが、辛抱できずに読み始めましたが、止まらず、上下巻一気に読んでしまいました。…

『催眠』ラーシュ・ケプレル

新年1作目の小説はこれ。年末に古本屋の100円コーナーで見つけた北欧ミステリーですが、面白かったです。この作家はこの作品を匿名で刊行して、作者が誰なのか当時大いに話題になったそうです。このシリーズは3作品が翻訳されているので、またまた読むことに…

『スイッチ!』再読。チップ・ハース&ダン・ハース

もう一冊のハース兄弟の著作もついでに再度しました。この本は、理性を象使い、感情を象、環境を道筋に例えて、理性に訴えかけ、感情を揺さぶり、環境を整えるという条件を満たすだけで、変化を引き起こすと述べています。この考えのもとで、①象使いに方向を…

『アイデアの力』再読。チップ・ハース&ダン・ハース

年末に読んだ『決断力』が面白かったので、前に刊行された著作を読み返してみました。これは1作目ですが、人を動かして世の中を変えるような力のあるアイデアの特徴について解説しています。この本によると、そのようなアイデアにはつぎの6つの特徴がありま…

『決定力! 正解を導く4つのプロセス』チップ・ハース&ダン・ハース。本年は129作品読了しました。

本年最後の本はこれです。このお二人の著者は3冊目ですが、どの本もためになります。本書は意思決定する際に、つぎの4つのことを考慮すれば、かなり正しい結論に近づくことができるというものでした。①W 選択肢を広げる②R 仮設の現実性を確かめる③A 決断の…

『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』森岡毅

年末立て続けにTVでUSJのV字回復の放送を観て、森岡毅さんのことを知りました。本を出していることを知って早速読んでみましたが、とてもいい内容でした。ご自身でも記載されてましたが、右脳人間的にアイデアが浮かんできたのではなくて、イノベーション・…

『帰ってきたヒトラー』ティムール・ヴェルメシュ

いやぁ面白かった。上下巻で500頁くらいありましたが、一気に読んでしまいました。あのヒトラーが2011年に突然蘇って、本人として活動するという荒唐無稽な内容なのですが、ヒトラーってこういう面もあったのかなと思うくらい、上手く描かれていました。しか…

ワンピース80巻

コンビニに立ち寄ったら10冊くらい並んで売ってました。フライングのような気もしますが購入して早速読みました。もう週間ジャンプを買わなくなって20年近く経ってます。ワンピースもインペルダウンのあたりから単行本で読み始めました。エースを助けにいく…

『「決める」マネジメント』リクルートHCソリューションユニット

新任管理職の育成の参考にと読みました。割と基本的なことが書いてあり、具体的な主張は最後の第4章くらいでした。正直これくらいのことは新任でも出来るのでは、と感じた次第ですが、上手くいってない組織があれは、本書に記載されたようなマネジメントが実…

『LEAN IN』シェリル・サンドバーグ

少し前に刊行された本ですが、新人女性の育成の参考になればと思って読みました。著者はフェイスブックのCOOと相当有名な人でビジネスの世界では成功者のひとりですが、率直で飾り気のない内容に好感を持ちました。タイトルの意味は一歩踏み出そうということ…

『人生のちょっとした煩い』グレイス・ペイリー

帯にもありますが、村上春樹さんの翻訳本です。思い入れたっぷりに翻訳されてますが、あとがきにもありましたが、不思議な作風というかなんとも表現のしようのない短編集でした。前半の方の話はついていけましたが後半の方はなんのこっちゃみたいな…。表紙は…

ジョジョリオン11巻

待ち遠しいというには間隔が空きすぎですが、まあ気長に刊行を待ってました。今回のジョジョリオンはようやく話が進んできたなという印象で、なかなか楽しめました。しっかしこのペースならいつまでかかるやら。ハンターハンターの冨樫さんよりはマシですが……

『外資系コンサルの知的生産術』山口周

いやぁいい本でした。知的生産性というのは思考の技術そのものよりも、集めた情報をどう処理するかといった行動の技術に大きく左右されるとあります。この本では、行動技術に焦点を当て、まず知的生産の戦略、それからインプット、プロセッシング、アウトプ…

『マッキンゼー式世界最強の問題解決テクニック』イーサン・M・ラジエル

新人の人材育成の参考にと手にとってみましたが、大した内容じゃなくてがっかりしました。マッキンゼー式と書けば、売れると出版された印象です。古本購入でよかったけど…。